結婚の適齢期は人それぞれかもしれませんが、出産の適齢期は共通していえることです。
最近は高齢出産が増えてきたと言われていますが、実際にはどうなのでしょうか?
気になる高齢出産のリスクや、出産年齢から逆算して今後あなたが何をしていくべきかをみていきましょう。
目次
女性の出産リミットは?平均出産年齢はどのくらい?
最近は晩婚化が進んだことによって出産年齢も上昇の一途を辿っています。
あなたの周りにも30代後半や40代で初産を経験している人も多いのではないでしょうか。
厚生労働省の発表によると、昭和50年の第一子の出産平均年齢は25.7歳だったのが、平成27年には30.7歳にまで上がったということです。
この40年ちょっとで5歳も上がっているのです。また、第2子出産平均年齢は32.3歳とこちらも高齢化してきています。
高齢出産とは日本産婦人科学会によると35歳以上の出産のことを言い、母体や胎児が受けるリスクが高くなるといわれています。
では具体的にはどのようなリスクがあるのでしょうか。
高齢出産に伴う4つの大きなリスクとは
①妊娠しづらくなる
生まれた時から卵子の数は徐々に減っていき、年齢とともに質も下がってしまいます。
その為妊娠しづらくなってしまうのです。一般的には37~38歳を過ぎると急激に妊娠力が低下してきます。
②先天異常の確率が上昇する
先天異常とは生まれた時から認められる形態的、機能的な異常のことをいい、先天的な原因による疾患です。
遺伝子異常や染色体異常が一つの要因とされ、代表的なものにダウン症が挙げられます。40歳で出産した時の胎児がダウン症になる確率は約1%という調査結果が出ています。
③妊娠糖尿病の発症リスクが高くなる
妊娠糖尿病とは糖代謝異常の一種で、妊娠をきっかけに血糖値のコントロールができなくなってしまう病気です。
年齢とともに血糖をコントロールするインスリンの分泌能力が下がる為、高齢出産では特にリスクが高まります。
悪化すれば母体と胎児に合併症を引き起こす可能性も出てきてしまう為、体調管理には特に注意が必要です。
④流産の確率が上がる
高齢出産では流産や早産のトラブルが起きる確率が上がってきます。
これも卵子の質の低下による影響で、全体では10~15%ほどの流産率が、高齢出産になると20~25%となっています。
また、体力の低下によって難産の確率も高くなってきます。
出産のリミットに焦り始めたら…今からやるべき3つのこと
出産を望んでいるあなたにとって、高齢出産のリスクを少しでも下げる為にはなるべく早い段階で結婚をすることが必要不可欠になってきます。
ではその為には今何をすべきなのでしょうか。
①出産年齢を考えて逆算して計画を立てる
まずは今後の計画を立てましょう。
出産希望年齢を軸にそれまでにやるべきことを順に挙げていくのです。
結婚相手に出会う年齢から、お付き合いを経て結婚を決める年齢まで具体的に考えましょう。
(例)「30歳で1人目を出産したい場合」
・30歳 出産
・29歳 妊娠
・28歳 プロポーズ&結婚
・26歳 出会う、お付き合い開始
「2年付き合ってから結婚して、1年後に妊娠して出産」と考えた場合ですが、それでも出会ってから出産までに少なくとも「3~4年」くらいはかかりそうですよね。
年齢はあっという間に過ぎていくものです。
気付いたら高齢出産もできない歳になっていたということにならないように、しっかりと綿密な計画を立てましょう。
②結婚の意思のある男性との出会いを求め婚活する
結婚相手を見つける為には出会いが必要です。積極的に出会いの場に足を運びましょう。
出産のことを考えれば、出会ってからなるべく早い段階で結婚までたどり着きたいのが本音ではないでしょうか。
素敵な男性に出会ったとしても、相手に結婚の意思が無ければ時間の無駄になってしまいます。
男性に結婚の意思があるかどうか、早いうちからしっかりと確認しておくことが大切です。
婚活パーティーや結婚相談所を利用してみるのもいいかもしれません。結婚相談所には色々な条件を登録することができます。
すぐに結婚をしたいのか、子供を望んでいるのかなど聞きにくい内容も事前にチェックすることができ、計画的に結婚を進めたい人には特におすすめです。
③ブライダルチェックで今の身体の状態を把握しておく
ブライダルチェックというのを聞いたことがありませんか?
ブライダルチェックとは婦人科検診の一つで、妊娠や出産をするうえで生殖機能など健康上に問題はないかを調べる検査のことです。
ブライダルという名前がついているので、結婚をした人や控えている人が受けるものだと思われがちですが、将来妊娠を希望している女性であれば誰でも受けることができます。
今の身体の状態を知っておくことは、今から婚活を進めていくうえでとても大切なことです。
ブライダルチェックを受けることで、更に結婚出産への意識が高まるかもしれません。また、万が一何か問題があったとしても、早めの対応をすることができます。
心も身体もしっかりと準備をし、結婚出産を迎えられるようにしましょう。
出産にはタイムリミットがあることを忘れずに
高齢出産が増えてきたとはいえ、そのリスクや体力的なことを考えても、できるだけ早いうちに産んでおきたいものです。
医療の発達により可能性は広がってきていますが、出産にはタイムリミットがあるということを忘れないで下さい。
あの時もっとしっかり考えておけば良かったと後悔しない為にも、目標に向けて今できることを始めましょう。